動画撮影

ブラックミストフィルター徹底解説|初心者でも映画のような映像が撮れる魔法の道具

  • 「NDフィルターってよく聞くけど、ブラックミストって何?」
  • 「このフィルターを使えば、Vlogや作品の雰囲気が変わるって本当?」
  • 「カメラは持ってる。でも、なんか“素人っぽさ”が抜けない…」

そんな風に感じているあなたへ。

YouTubeやInstagram、ショートムービー、旅行Vlog。
いまや誰もが動画を撮る時代。でも、プロっぽい「映画のような空気感」を出すのは意外と難しい。

その“鍵”になるのが、この「ブラックミストフィルター」です。

  • 光がふわっとにじむ
  • 人物の肌が柔らかく描写される
  • 映像全体のコントラストが少し落ちて、空気がまとまる

たった1枚、レンズの先に装着するだけで、映像の世界観が変わります。

この記事では、そんな「ブラックミストフィルター」のすべてを、初心者の方でも理解できるように、どこよりも丁寧に・深く・分かりやすく解説していきます。

この記事はこちらの方に役に立つ内容です

  • 映像を始めたばかりの初心者
  • ミラーレスや一眼を買って映像にハマり出した人
  • スマホやコンデジでVlogを撮り始めた人
  • ND・ミスト・Log撮影などに興味が出てきた中級者

次章から、ブラックミストの正体に迫っていきます。

ブラックミストってなに?

「ブラックミスト」──
なんだかカッコいい響きだけど、正体は一体なんなのか。
最初に名前を聞いたとき、そう思った人も多いはずです。

実はこれ、カメラのレンズの先につける「フィルター」の一種。
しかも、ただの保護フィルターではなく、
“映像の空気を変えてしまう”魔法のようなフィルターなんです。

🔍 どんな効果があるの?

  • 光がふわっとやさしく広がる
  • コントラストが落ちて、全体的に柔らかくなる
  • 肌の質感がなめらかになり、美肌効果も◎
  • 映画のワンシーンのような“ニュアンス”が出る

つまり…
「プロの映像って、なんか空気が違うよね」
そう感じさせる“あの雰囲気”を、レンズにつけるだけで再現できてしまうかもしれません。

ブラックミスト:一言でいえば「拡散系ソフトフィルター」。 中でも “黒い粒” を含んだ特殊構造が、自然なにじみと奥行きを作り出します。

「えっ、それってNDフィルターやPLフィルターとは違うの?」

その疑問、正解です。
ブラックミストは、NDやPLとは全く違う「演出用のフィルター」。
写真でも動画でも、「世界観を変える」という点で、ちょっと特別な存在なんです。

「ちょっと気になってきたかも…」
「実際にどうやって使うんだろう?」

次章では、ブラックミストが“なぜ”映画のように見えるのか
その仕組みと“実際の見え方”を、写真や動画の実例も交えて詳しく解説します。

なぜ映像が“映画っぽく”なるのか?仕組みと効果

「なんでこの動画、急に映画みたいに見えるんだろう?」

その“漠然とした疑問の正体”、実はブラックミストフィルターかもしれません。

映像がプロっぽく見える3つの要素

ブラックミストを使うと、こんな変化が起きます:

① 光のハレーション(にじみ)

ライトや夕日、街灯などの光源が、ふわっと優しく広がる
光がにじむことで、硬さが取れ、全体が“幻想的なムード”に。

ブラックミストの魔法:夜の街で撮ったはずなのに、映画のワンシーンみたいになる。

② コントラストが下がる

黒と白の差が和らぎ、影がマイルドに。
シャドウ部分にグラデーションが生まれ、全体に「奥行き」と「空気感」が出ます。

🌫 コントラストを抑えることで、情報量が減って“余白”が生まれる
→ 映像に余韻が出て、見る人の想像力が引き出される

③ 肌がなめらかになる(美肌効果)

人物を撮影したとき、肌の質感がとにかく自然で綺麗
シャープに写りすぎるデジタル映像に、優しさと人間らしさを加えてくれます。

照明やレタッチに頼らず、“撮った瞬間に”肌が美しく映る。

どうしてそんな効果が出るの?

ブラックミストは、ガラスの中に極小の黒い粒(拡散剤)が練り込まれた構造。

この微細な粒が:

  • 光を「にじませ」
  • 影を「和らげ」
  • 全体に「ソフトなベール」をかけてくれる

…という仕組みなんです。

つまり、目で見た世界を、ほんの少しだけ“記憶の中の風景”に近づけてくれる。

実際の映像でどう変わるの?

シーン フィルターなし ブラックミストあり
街灯の夜道 光が小さくシャープ 光がふんわり拡散し、ムード◎
ポートレート 肌がリアルすぎる 肌が柔らかく、印象的な表情に
夕焼け コントラストが強く堅い 柔らかなグラデーションで映画のよう

つまりブラックミストは…

ブラックミストとは:現実に“映画的な味”を足してくれる、魔法のフィルター
現実に“映画的な味”を足してくれる、魔法のフィルター

難しい設定は不要。
ただレンズの先につけるだけで、映像の世界が1段階引き上がる

「これ、動画撮ってるなら一度は試したくなるやつだな…」

そう思ったあなたに、次章では
どんなシーンで使えば一番効果的なのか?
実例付きで紹介していきます!

昼と夜、それぞれの使いどころと注意点

ブラックミストフィルターは、昼でも夜でも使えます。
でも、「時間帯」によって映像の印象も使い方もガラッと変わるんです。

昼間に使うときのポイント

効果:光を柔らかくし、自然な雰囲気に

  • 太陽光の強い直射をやわらげる
  • コントラストが下がり、空気感・奥行きが出る
  • 影がマイルドになり、レタッチなしでも優しい印象に

おすすめシーン

  • 逆光の中を歩く人物(ふんわり後光が差す)
  • 自然風景や公園でのスナップ(風と光の空気感が印象的に)
  • カフェのテラス席や街角(日差しが美しく拡散)

注意点

  • 日中の“高照度”では光源のにじみが弱く見えがち
    → 夕方〜朝方など斜光・逆光のタイミングがベスト
  • 濃度が強すぎると「白っぽく」なることも
    → 初心者はNo.05 〜 No.1/4くらいがおすすめ

夜間に使うときのポイント

効果:光を美しく拡散し、幻想的な映像に

  • 街灯やネオン、車のライトがふわっとにじむ
  • 暗部のディテールが持ち上がり、“潰れ”にくくなる
  • 「夜景ポートレート」や「街ブラVlog」で一気に映画風

おすすめシーン

  • 街灯のある夜道を歩く人物(ライトが丸くハレーション)
  • イルミネーションやネオン街のシーン
  • 夜の横顔・シルエット(少しの光で顔に立体感)

注意点

  • 濃度が強すぎると、光源が大きくボワッと広がりすぎる
    → 看板や街灯が「にじみすぎ」で白飛びの原因に
  • 車のヘッドライトなど強すぎる光源には注意
    → 濃度はNo.05~No.1/8くらいが夜は万能

昼と夜のまとめ(比較)

時間帯 主な効果 おすすめ濃度 おすすめシーン
昼間 コントラストを下げて空気感UP No.05~No.1/4 逆光・公園・日常風景
夜間 光源をにじませて幻想的に No.05~No.1/8 街灯・夜景ポートレート

TIPS:夕方は「両方のいいとこ取り」

日が傾きかけたマジックアワー(夕暮れ)は、
ブラックミストの最も“美味しい時間”。

  • 太陽光が柔らかくなり
  • 街の明かりが灯りはじめ
  • 暖色のグラデーションが現れる

この時間帯に使えば、昼と夜の中間のような立体的な映像に!

「時間帯によって映像の表情が変わる」
──これを知っておくだけで、ワンランク上の使いこなしができます。


次章では、実際にどんな「シーン」でどんな「濃度」を選ぶべきか?
“濃度選び”のコツに踏み込んでいきます!

NDフィルターとの組み合わせ技(重ね付けの鉄則)

ブラックミストだけでも幻想的な映像は撮れます。
でも、「動画で本格的に撮りたい」と思ったら──
絶対に外せないのが NDフィルターとの組み合わせです。

なぜNDと組み合わせるの?

動画では基本的に「シャッタースピードは1/2フレーム秒」が鉄則。
(例:24fps → シャッタースピードは1/48秒)

でも、昼間にこの設定だと光を取り込みすぎて白飛びしてしまう。
そこで登場するのが ND(減光)フィルターです。

フィルター 主な役割 特徴
ブラックミスト 光の拡散・ソフトな雰囲気 光をにじませて映画のように
NDフィルター 光量を減らす シャッタースピードを固定しやすい

この2つを重ねることで

  • 映像の明るさをコントロールしながら、
  • 同時にシネマティックな質感も演出できる!

重ね付けのベストな順番は?

基本はこれ:

[NDフィルター][ブラックミスト][レンズ]

ただし、最近では「マグネット式」や「スイフトシステム(NiSi)」のように、
順序の自由度が高いシステムもあり。
重要なのは:

  • ケラレが出ないか(特に広角レンズ)
  • フィルターの厚みと組み合わせ方をチェック

実際の使用例:こんな場面で大活躍!

例1:夕方の逆光シーン(街歩きVlog)

  • NDで白飛びを防ぎつつ、
  • ブラックミストで逆光を幻想的ににじませる
    → まるで映画のワンシーンのように!

例2:日中の歩き撮り(公園・旅先)

  • 可変NDで露出を柔軟にコントロールしながら、
  • ブラックミストで木漏れ日や空気感をやわらかく描写
    → “旅の記録”が“旅の物語”になる

例3:夜景ポートレート

  • NDは使わず、ブラックミストだけで光源を拡散
    → ネオンや街灯がふんわり滲んで、印象的な夜の雰囲気に

初心者におすすめのセットアップ

シチュエーション 構成例
日中の動画撮影 可変ND + ブラックミスト1/4 or 1/8
夕暮れや曇天 固定ND + ブラックミスト1/2
夜景・室内 ブラックミストのみ(NDなし)

※NDフィルターは「可変ND(可変濃度)」があると便利です
 → Amazonで人気のNDフィルター

プロの小ワザ:ND+ミスト+ミスト?

  • NDフィルター+ブラックミスト1/4+CinebloomやMistフィルター
    → 複数の“拡散系フィルター”を重ねることで、より幻想的・アナログ感のある映像に!

ただし重ねすぎると

  • 画質の低下
  • 色かぶり
  • AF精度の低下

などのリスクもあるので、まずは1枚ずつ試すのが基本

「NDとブラックミスト、実は相性抜群」
これを知ってるか知らないかで、
“動画の印象”は段違いです。

次章では、実際にどのメーカーのどのブラックミストを選べばいいか?
初心者でも安心して選べるおすすめモデルをご紹介します!

用途別の使い分け(昼・夜・人物・風景・ストロボ)

ブラックミストフィルターの魅力は、
「昼でも夜でも、人物でも風景でも、魔法がかかったように絵が変わる」こと。

ここでは、実際のシーン別にどんな使い方ができるかを解説します。

昼間の屋外撮影

シチュエーション

  • 公園での散歩
  • 街並みスナップ
  • カフェの外観

ポイント

  • 日差しが強いときは、NDフィルターと併用して白飛びを防ぎつつ、
    ブラックミストで影のディテールを残しながら柔らかさを演出

効果

  • 木漏れ日がふんわり拡散して優しい雰囲気に
  • コントラストを抑え、“なんでもない風景”がエモくなる

夕方〜夜の撮影(逆光・ネオン・夜景)

シチュエーション

  • 夕焼けの逆光
  • 街灯やネオンが灯る通り
  • 夜のポートレート

ポイント

  • ブラックミストが光源を幻想的に拡散
  • シャドウが持ち上がって、ディープになりすぎないトーンに

効果

  • ネオンやイルミネーションが映画のような光芒に変化
  • ポートレートでも肌が柔らかく描写され、シルエットやハイライトが美しくにじむ

人物・ポートレート撮影

シチュエーション

  • 屋外の人物スナップ
  • 室内での自然光ポートレート
  • ストリート撮影

ポイント

  • ブラックミストは肌のディテールを自然に柔らかく
  • 「ピント面はくっきり、ボケはふわり」といった描写に

効果

  • レタッチなしでも“ナチュラル美肌”風
  • コントラストを下げて、優しい人物写真に仕上がる

風景・建築・スナップ

シチュエーション

  • 山や海などの自然風景
  • 建物や街角スナップ

ポイント

  • 線の多い被写体でもディテールは保持
  • ただし全体にふんわりとした空気感が加わる

効果

  • 「ただの風景」→「記憶の中の風景」のような、ノスタルジックな雰囲気に変化
  • 白い建物や空に柔らかいグラデーション

ストロボ撮影(室内・商品・ポートレート)

シチュエーション

  • モデル撮影
  • 商品写真
  • セミナーやインタビュー撮影

ポイント

  • ストロボ光のハードな印象を和らげる
  • 光源の“芯”が抜けて自然なハイライトになる

効果

  • 被写体の立体感を残しつつ、柔らかく包まれる印象
  • モデル撮影でハイライトのテカリ防止や美肌効果も
💡豆知識
NiSi公式ブログによると、ストロボ使用時のブラックミストは「照明を使っている感」を抑え、自然光のような仕上がりに近づけられるとのこと。

迷ったらこう使おう!用途別おすすめ濃度早見表

シーン おすすめ濃度
日中の街スナップ 1/8 or 1/4
夕方の逆光・ネオン 1/4 or 1/2
ポートレート(屋外) 1/4
夜の人物・ネオン街 1/2 or No.1
ストロボ撮影 1/4 or 1/8
風景写真 1/8 〜 1/4

「どの場面でどう使うか?」をイメージできれば、
フィルターの選び方も一気に明確になります。

次章では、具体的に「どのメーカーのどの濃度がどう違うのか?」
気になる製品ごとの違いを、徹底比較していきます!

濃度の選び方|1/8・1/4・1/2・No.05・No.1ってどう違うの?

ブラックミストフィルターを調べてみると
「1/8」「1/4」「1/2」「No.05」「No.1」…といった数字が並んでいて、
「???」となった人も多いはず。

これは、フィルターの“濃さ”の違いを表しています。
簡単にいうと、数字が小さいほど控えめ/大きいほど強い効果になります。

濃度別・ざっくり比較表

濃度 効果の強さ 雰囲気 向いている用途
1/8(ワンエイト) 弱め ほんのり柔らかい 風景・日中スナップ・常用したい人
1/4(ワンフォース) 標準 映画っぽさが出てくる ポートレート・動画撮影全般
1/2(ワンハーフ) 強め かなり幻想的な表現 ネオン・逆光・夜のシネマ風
No.05(ケンコー) 弱め(≒1/8相当) ほのかな霧感 昼のスナップやポートレート
No.1(ケンコー) 強め(≒1/2相当) 夢の中のような描写 夜景・ストーリー性ある映像向き
※「1/8〜1/2」はNiSiTiffenなど海外ブランドに多く、
No.05」「No.1」はKenkoの表記です。おおよその対応関係でOK。

もう少し詳しく知りたい方へ|各濃度の特徴

1/8:ほんのりソフト、常用もOKなさりげなさ

  • 初心者に最もおすすめ
  • 映像に「空気感」を加えつつ、シャープさも保つ
  • 肌や光のにじみも控えめで「ちょっと違う」が実感できる

1/4:標準的で汎用性高し、動画にも◎

  • 多くのプロが愛用する定番濃度
  • ポートレート、旅行動画、Vlogすべてにバランス良し
  • 強すぎず弱すぎず、“映像がワンランク上がる感”あり

1/2:逆光やネオンに映える、演出系

  • 明確な拡散・にじみを加えたい人向け
  • 映像作品やショートムービーで使うとドラマチックに
  • 普段使いには少し強すぎる可能性も

No.05(Kenko):自然なソフト感、写真向きにも◎

  • Black Mist No.05は、1/8と同等〜やや弱いくらいの印象
  • 昼間スナップ、女性ポートレート、常用用途にもぴったり
  • 「プロテクター代わりに使う人」もいるほど自然

No.1(Kenko):No.05の2倍濃度、映像寄りな印象

  • 拡散はしっかり、光源がふんわりと浮かぶ
  • 夜景やストーリー系ムービーに最適
  • 肌や建物がやわらかく浮き立つ感じ

結論|迷ったら「1/4」から始めるのが王道!

「どれを買えばいいのか決めきれない…」
という人は、とりあえず1/4を買えばOK!
  • 1/8では物足りなく感じる人も多く、
  • 1/2は最初には強すぎることがある

その中間である「1/4」は、最初の1枚にして失敗しにくい濃度です。

人気メーカー別おすすめブラックミストフィルターまとめ

まず最初に大切なことをお伝えします。

この記事では、筆者が全メーカーのフィルターを実機で使用したわけではありません。

その代わりに、以下のような情報をもとに構成しています:

  • プロや映像クリエイターの使用レビュー
  • メーカー公式ページでの作例・比較
  • 写真・映像系YouTuberの比較動画
  • SNSやブログでの実際の使用感

つまり、信頼性の高い情報をもとに「多くの人が良いと感じているフィルター」を中心に紹介していきます。

Kenko:コスパ重視ならまずはここから

  • 日本の老舗ブランド。家電量販店でも入手しやすい
  • ブラックミスト「No.05」「No.1」の2ライン
  • どちらもプロテクター代わりに常用する人もいるくらい自然

おすすめ:

  • Kenko ブラックミスト No.05
  • Kenko ブラックミスト No.1
柔らかすぎず、適度な透明感。特にNo.05は“最初の1枚”にぴったり。

NiSi:作例の豊富さと信頼感が光る

  • 映像・写真の両方で高評価
  • 1/8・1/4・1/2 の3段階から選べる
  • ステップアップリングやSwift System(ND+ミスト)など拡張性◎

おすすめ:

  • NiSi ブラックミスト 1/4
  • NiSi Swift System ミスト+NDセット
質感と設計のバランスがよく、プロも多数使用。Swift Systemは重ね付けでもケラれにくい。

Tiffen:映画業界でも信頼される“本家本元”

  • シネマ業界で長年使われてきた伝統ブランド
  • Pro Mist(プロミスト)とBlack Pro Mistの2系統あり
  • ハリウッド映画の撮影でも使用されている品質

おすすめ:

  • Tiffen Black Pro Mist 1/4
値段はやや高めだが、映像クオリティにとことんこだわるなら選択肢に入れておきたい。

      その他の注目ブランド

      ブランド名 特徴
      K&F Concept CPL・ND・ミスト一体型モデルあり(3in1フィルター)
      Haida ハイコスパ・控えめな効果が好みの人向き
      Neewer 安価ながら意外と実力派。1/4や1/2が人気

      • K&F Concept CPL・ND・ミスト一体型

      • Haida

      • Neewer

      迷ったらここから選べばOK!

      濃度 初心者向けおすすめ
      1/8 or No.05 Kenko No.05、NiSi 1/8
      1/4(標準) NiSi 1/4、Tiffen 1/4、2番 1/4
      1/2以上 2番 1/2、Kenko No.1、Tiffen 1/2

      次の章では、実際にどう使えば一番効果的か?
      使いどき・外すタイミング・よくあるNG例まで、実践的な内容をお届けします

      失敗しないための注意点・デメリット

      ここまで読んで「ブラックミスト、良さそうかも」と感じたあなたへ。
      最後にお伝えしておきたいのが、実際に使うときの“注意点”や“ちょっとした落とし穴”です。

      魔法のフィルターのように感じられますが、
      「思ってたのと違う…」とならないために、以下のポイントは知っておいて損はありません。

      明るい場所では“白っぽく”なることも

      ブラックミストは光を拡散するため、
      日中の強い光では「白っぽくなりすぎる」ことがあります。

      • 特に逆光・照明の多いシーンではハレーションが強く出る
      • 空が白飛びしやすくなる
      • 黒が薄くなって眠い印象になることも
      対策:光が強い屋外では「濃度控えめ(1/8やNo.05)」を選ぶ、NDフィルターと併用する

      オートフォーカスが迷う・遅れることがある

      ミストによって微細な光のにじみが生じるため、
      カメラによっては AF(オートフォーカス)が遅くなる/精度が落ちる 場合があります。

      特に夜間や薄暗い場所ではピントの迷いが起きやすいです。

      対策:可能ならマニュアルフォーカスでピント合わせ、またはAF+拡大表示で確認

      シーンによっては「ただ眠いだけ」に見えることも

      映像や写真にシャープさや情報量が求められる場面(商品撮影・風景のディテール)では、
      ミストが逆にノイズになり「ボヤけて見えるだけ」になってしまうこともあります。

      対策:「外す勇気」も大事。常時つけっぱなしにせず、シーンごとに付け外しを。

      安くはない…けど、沼でもある

      有名ブランドのフィルターは1枚5,000円〜15,000円と高価なものも。
      しかも、使ってみると「もっと濃度違いも試したい」「NDと重ねたい」など、
      気づけば“フィルター沼”にハマっている人も少なくありません。

      対策:まずは1枚。自分の好みに合うかを“軽めの濃度”から試してみるのがおすすめ。

      他人の作例を見ても「自分の機材・感性」で違う

      ネット上では美しい作例が多数見つかりますが、
      実際には 自分のカメラ/レンズ/被写体/時間帯 などで、印象は大きく変わります。

      対策:作例を“理想像”としつつ、手持ち機材との相性や、自分の撮りたい方向性を意識すること。

      最後に|それでも“使ってみる価値”はある

      いくつか注意点はあるものの、
      その一手間で映像の「雰囲気」がガラリと変わるのは事実。

      • 逆光の光がやわらかくにじむ
      • 肌がきれいに見える
      • 空気感が一段階アップする

      「買ってよかった」そう感じる人が多いのは、
      “効果がハッキリ感じられる”からこそなのです。

      次の章では、実際の作例を交えて
      「どの濃度でどう違うのか?」を一目で比較できるように紹介していきます📷

      よくある質問(Q&A)

      Q1. ブラックミストフィルターって常に付けっぱなしでいいんですか?

      A. 基本的には「必要なときだけ使う」のが理想です。
      特に明るい昼間や商品撮影など、シャープさが欲しい場面では外すのが◎
      常用したい場合は、濃度の薄い「1/8」や「No.05」などを選ぶとバランスが取りやすいです。

      Q2. 動画だけじゃなく、写真でも使えますか?

      A. はい、もちろんです。
      特に逆光のポートレートや、夜のスナップ撮影で効果が出やすいです。
      光源のにじみやコントラスト低下により、写真に“ふわっとした空気感”が加わります。

      Q3. どの濃度を選べばいいのか分かりません…

      A. 迷ったら、まずは「1/4」か「1/8」がおすすめです。

      濃度 特徴・向いている人
      1/8 / No.05 ほんのりソフト効果。常用にも向く
      1/4 映画っぽい雰囲気がしっかり出る定番
      1/2 効果強め。作品性を強調したい人向け

      Q4. NDフィルターと併用できますか?

      A. はい、可能です。
      むしろ明るい屋外でシャッタースピードをコントロールしたい場合はNDとの併用がおすすめです。
      最近はND+ミストのハイブリッド型フィルターも登場しています。

      Q5. ケラレや色かぶりは出ませんか?

      A. フィルター枠が厚すぎると広角レンズでケラレ(画面の隅が暗くなる)が出ることがあります。
      また、安価なフィルターでは光源が黄色っぽく写る(色かぶり)ことも。

      信頼できるブランドの「薄枠タイプ」を選ぶことで、ほぼ防げるみたいです。

      Q6. スマホにも使えますか?

      A. 一部のスマホ用アタッチメントやクランプ式フィルターで使用可能です。
      ただし、画質への影響や光の入り方が異なるため、効果は限定的になります。
      スマホ用に最適化されたブラックミストも最近登場しているので、別途チェックしてみてください。

      Q7. レンズキャップやレンズフードは使えますか?

      A. フィルターを装着すると、レンズキャップが付かなくなることがあります(特にねじ込み式)。
      一方、フィルター径に合ったキャップやスリムフードを別途用意すれば対応可能です。
      ブランドによっては専用キャップが付属しているものもあります。

      Q8. 編集でミスト効果を再現できませんか?

      A. 編集ソフト(LUTやソフト効果)でも似た雰囲気は出せますが、
      レンズフィルターで得られる「光のにじみ」は物理的効果ならではです。
      “リアルな光の表現”を撮影時点で仕込めるのが、フィルターの強みです。

      おすすめのブラックミストフィルターの紹介

      ここでは、これまでの情報をもとに「多くのユーザーに評価されている」
      おすすめのブラックミストフィルターをいくつかご紹介します。
      ※全ての製品を筆者自身が使用しているわけではありません。
      ネット上のレビューや信頼性、初心者への使いやすさなどを考慮しています。

      1. 初心者でも扱いやすい定番|Kenko ブラックミスト No.05


      効果が強すぎず、昼夜問わず扱いやすいバランス型。
      迷ったらこれ。常用にもおすすめ。

      • 濃度:No.05(1/8相当)
      • サイズ展開:49mm〜82mm
      • 価格帯:3,000円〜5,000円前後

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      2. 映画のような描写にしたいなら|NiSi ブラックミスト 1/4


      ハレーションとコントラスト低下が絶妙。シネマティックな表現に◎。
      可変NDとの「Swift System」にも対応しており、拡張性も高い。

      • 濃度:1/4
      • サイズ展開:49mm〜82mm
      • 価格帯:8,000円〜10,000円前後

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      4. スマホで手軽に雰囲気UP|PolarPro LiteChaser Mist


      iPhone用の専用ケースと組み合わせて装着するタイプ。
      Log撮影やNDとの併用も可能で、スマホでも本格的な映像表現が可能。

      • 対応機種:iPhone 13/14/15 Pro/Pro Max
      • 価格帯:9,000円前後(ケース別売り)

      👉 Amazonで見る

      ポイント:フィルター径の確認を忘れずに!
      購入前に、自分のレンズのフィルター径(mm)を必ずチェックしてください。
      ステップアップリングを使えば、1つのフィルターを複数のレンズに使いまわせます。

      「とりあえずこれを買えばOK」な人向けのまとめ:

      目的 フィルター 濃度 おすすめ度
      まずはお試し Kenko No.05 1/8相当 ⭐⭐⭐⭐☆
      映画のようにしたい NiSi 1/4 1/4 ⭐⭐⭐⭐⭐
      夜のポートレート TwoBun 1/2 1/2 ⭐⭐⭐⭐☆
      スマホ撮影 PolarPro Mist - ⭐⭐⭐⭐☆

      まとめ|ブラックミストフィルターで“いつもの映像”が変わる

      ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

      ブラックミストフィルターは──
      ただのレンズアクセサリーではありません。
      映像の「空気感」をガラリと変える魔法のツールです。

      今日のポイントをおさらい!

      • ブラックミストとは?
        光をやわらかく拡散し、シネマティックな雰囲気を演出するフィルター。
      • どんな時に使う?
        ポートレート・旅動画・夜景・逆光など、「ちょっと雰囲気を出したい」場面に最適。
      • どんな種類がある?
        濃度・ブランドによって写りは千差万別。用途に合わせて選ぶのがコツ。
      • おすすめは?
        Kenko・NiSi・TwoBunなどが初心者にも扱いやすく、人気が高い。

      まずは“試してみる”ところから

      ブラックミストの世界は、実際に使ってみると初めて「おお…!」と実感できます。
      映像の中ににじむ光、空気の奥行き、柔らかい肌のトーン──
      きっと、いままでとは違う世界が見えてくるはずです。

      「撮るのが楽しくなった」
      「思わず誰かに見せたくなった」
      そんな声がきっと出てくると思います。

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